次月の消費意向得点は前月差1.5ポイント増加、前年同月差2.5ポイント増加の56.0ポイントとなりました。男女共に増加しており、前年同様の動きです。女性は過去3番目に高いポイントとなりました。年代別でみると、前月から増加したのは20代と40代です。中でも40代は、これまで年代間で最も低いということがほとんどでしたが、このところポイントが上がってきており、今回は40代における過去最高ポイントとなりました。対して、消費意向に陰りが見られるのが50代以上で、今期最も低い結果を示しました。
暮らし向きの予測を見ると、「今後の景気」見通しは悪化。今年の3月・4月に次ぐ過去3番目に低い値となりました。「今後の雇用」に対する不安は再び増加し、前月の和らいだ状況は一時的に終わる結果となりました。「消費(家計)支出の引き締め」具合は、引き続き前年水準を上回り緩んだ状況が続いていますが、今月はきつく引き締められました。この3ヶ月間、財布の支出は大幅な増減を繰り返しています。「今後の世帯収入」の見通しは、全体では前月からやや増加したものの職業別差が見られ、会社員については下降傾向となっています。「物価について」は6割超の人が上がってきていると回答しています。海外の経済減速や歴史的な円高などの具体的な影響は、生活者にとっては計りかねるところでもあるでしょう。内閣府発表の10月の消費動向調査では、「消費者マインドは持ち直しのテンポが緩やかになっている」と基調判断を下方修正しています。
暮らしシーン別10項目の注力度を見ると、5項目「仕事」「趣味・遊び」「余暇・レジャー」「学び・教養」「貯蓄」が前月から増加、10項目すべてが前年同月を上回っており、暮らしへの関心が回復してきています。また、10月時点の同月比で3年連続増加となっているのが「食費・外食」「仕事」「学び・教養」「健康管理」の4項目です。このうち「仕事」「学び・教養」「健康管理」においては、最高値水準が維持され、最低値の底上げも続いていることから、岡山の長期トレンドといえるかもしれません。