岡山生活者意識調査

協同組合岡山情報文化研究所では、岡山県民の暮らし意識を測る指標として、2009年より岡山県の一般生活者の消費や生活に係る意識調査を行ってきました。本年度より質問内容を刷新し、よりリアルな岡山の一般生活者の意識を把握する調査を行ってまいります。今回、夏の消費傾向調査がまとまりましたのでご報告いたします。なお、今後年間4回(5月、8月、11月、2月)定期調査を行い、シーズニングごとの地域生活者の感じる景況感や消費需要意識を捉えてまいります。
 4月の消費意向得点は43.6ポイントを示し、前月度と比べ2.8ポイントのダウンとなりました。春需も一段落し例年消費意向は落ちますが、前月度が近年にみられない高まりであったため、今回の大幅な落ち込みはその反動とみられます。...
 3月の消費意向得点は46.4ポイントとなりました。前月度と比べ4.1ポイントの大幅アップ、前年同月と比べても1.9ポイントアップと驚異的な伸びを示しました。特に前月まで停滞していた男性、とりわけ男性会社員の消費意向が大きく反転して伸びたことがその原因となっています。年代別では50代以上層で47.4ポイントと前月比7.8p、前年比5.1pの大幅アップを見せ、これまで高水準であった20代、30代を抜いてトップに躍り出ています。  消費意向得点が再び上昇する中、暮らし分野での注力点の特徴をみると、70p以上の高水準を示す「健康管理」「子供の教育」「家族との生活」の三大ニーズは、いずれも前月に引き続き伸びは見られません。一方、着実に注力を高めてきているのは「食費・外食」と「大きな値の張る耐久消費財」で、後者は11か月連続して前年水準をクリアています。また、「人づきあい」と「レジャー総合」に対する注力度も共に前年度を7か月連続クリアしており、耐久消費財、サービス消費面への注力が着実に高まっていることがうかがえます。
 2月の消費意向得点は42.3ポイントと、前月から2.6ポイント減少しました。季節特性として需要減退を示す月とはいえ、調査開始9年を経て最低値を記録しています。また、性別・年代別に関わらず全層が前月から減少しています。しかし、前年同月比では前年値を上回っている層もあり、女性層や、年代別では20代と50代以上、職業別では専業主婦とパート層が善戦しています。  消費意向得点が冷え込む中、暮らしシーン別の注力度みると、70ポイント以上の高水準を示す 「健康管理」「子供の教育」「家族との生活」の三大ニーズは、いずれも前年度水準には達しておらず力強さを欠いています。一方、着実に注力度が強まってきているのは「大きな値の張る耐久財消費」「食費・外食」の2項目です。前者は10か月連続、後者は9か月連続して前年水準をクリアしています。さらに注目なのは「レジャー総合」と「人づきあい」に対する注力度もまた着実に増加してきており、共に前年度を6か月連続クリアし続けています。モノ消費に代表される耐久消費財購入、サービス消費としての食費・外食、レジャー、人づきあい等への注力アップによって、春需 の個人消費回復に期待が高まります。  さて、今回の景気回復実感者は513名中37名(7.2%)と、人数は前月と同数、実感者比率はこれまでの最高値を示しました。景気の回復を実感している人は昨年春先から急激ではなくとも順調にその人数と比率を高めてきていることがわかります。これを2か月連続で回復実感を抱いている人(リテンション)の動きによって確認してみると、リテンション者数は23名と初めて20名を超え、比率でも初めて4%水準を記録しました。リテンションの考え方は変動に対する短期的な安定性をみるのに適していることから判断すれば、当月に至って景気回復の実感者数や比率が着実に増え、それが安定した水準を示し始めたことから、着実な回復が期待される段階に入ったとみてよさそうです。
 1月の消費意向得点は44.9ポイントと、前月から1.1ポイント減少しました。前年同時期比は、昨年8月よりほとんど差はなく推移していましたが、今月に至って前年水準を大きく割り、再び差を広げようとしてい ます。  男女別を見ると、男性が前月水準を保っているのに対し、3か月連続で伸びていた女性は大幅に減少して...
 11月の消費意向得点は43.1ポイントで、前月と比べ0.2ポイント減少し、2か月続いた前年比クリアも当月でストップしました。年末に向けてどこまで消費意向が盛り返すか正念場といったところです。...
 10月の消費意向得点は43.3ポイントで、前月と比べ0.4ポイントの微増。前年同月と比べても0.4ポイントの増加となり、前月に続いてクリアしていることに注目です。...
 9月の消費意向得点は42.9ポイントで、前月度と比べ0.7ポイント減少していますが、これは季節変動と考えてよく、むしろ前年に比べ0.1ポイント増加と20か月ぶりに上向きを示していることに注目です。  層別の推移をみた場合、男女ともに前年比アップ。年代別では30代以外全ての層で前年を上回る消費意向度となっています。...
 8月の消費意向得点は43.6ポイントで、前月度と比べ0.3ポイントダウンし、ここ2~3年の傾向であった夏需の高まりがみられません。意向度としては連続19か月前年割れを示しており、趨勢的に消費意向は低迷しています。...
 平成29年6月21日付、7月25日付で公表しました第9期岡山生活者意識調査の内容について、一部誤りがあることが判明しました。  調査結果を御利用いただいた皆様に御迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。  訂正箇所は以下「第9期岡山生活者意識調査レポート正誤表」のとおりです。...

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