9月の岡山県民の消費意向得点は42.9ポイント。 30代以外が得点を伸ばし、20か月ぶりに前年をクリア。 「大きな値の張る耐久財」と「食費・外食」が安定した伸び。

 9月の消費意向得点は42.9ポイントで、前月度と比べ0.7ポイント減少していますが、これは季節変動と考えてよく、むしろ前年に比べ0.1ポイント増加と20か月ぶりに上向きを示していることに注目です。

 層別の推移をみた場合、男女ともに前年比アップ。年代別では30代以外全ての層で前年を上回る消費意向度となっています。

 暮らし分野の中で注力度が前年水準に満たないのは、70ポイント前後の高水準を示す「健康管理」「子供の教育」の2分野のみとなっており、逆に連続して前年を上回っている分野の中で安定しているのは、「大きな値の張る耐久財」(5か月連続)、「食費・外食」(4か月連続)、「家族との生活」(3か月連続)です。耐久財消費とともに飲食需要が連続して着実に注力度を前年以上に上げてきている点に注目すれば、景気回復の先行きは明るくなるように見受けられます。

 これらの点について景気回復の実感度をみておきます。今回の景気回復実感者は511名中23名(4.5%)と、人数も実感者比率も着実に増加。6月に比率はややダウンはしたものの、4月からは順調に高くなってきています。

 これを2か月連続で回復実感を抱いている人(リテンション)の動きによって確認してみますと、リテンション者は17名で比率にして3.3%と大きく伸びています。リテンション率が上昇基調を示しているのは、回復実感が本格的になってきている兆しだと考えられます。

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「岡山生活者意識調査」2017年9月の消費意向得点
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