消費意向、前年より高まる。「家族との生活」「人づきあい」を重視する人が増加。

次月の消費意向得点は前月差0.5ポイント減少、前年同月差3.3ポイント増加の55.5ポイントとなりました。例年同様、減少の動きですが、減少幅は年々縮小しています。男女共に例年水準を上回っており、男性は2か月連続して増加しました。年代別を見ると、前月とは正反対の動きが見られ、前月増加した20代と40代は減少、前月減少した30代と50代以上は増加に転じました。1月の消費意向得点が前月比増となることは稀で、中でも30代は前年においても増加しており、消費スタイルの変化をうかがわせます。また、昨年11月、12月にオープンした「アリオ倉敷」「三井アウトレットパーク倉敷」という2つの大型商業施設の影響も考えられます。

 暮らし向きの予測を見ると、「今後の景気」の見通しは引き続き横ばいで、昨年の3月、4月、10月に次いで過去4番目に低い結果となっています。「今後の雇用」に対する不安は、前月からわずかに改善したものの例年水準を下回っており、雇用不安が強まっています。「今後の世帯収入」の見通しは、例年同様増加となり、今期の最高ポイントに至りました。「消費(家計)支出の引き締め」具合は、昨年10月にきつく締められて以降緩むことがなく、2カ月連続して前年を下回る結果となりました。「物価について」は、半数弱が「前月から変化はない」と回答し、物価高感は昨年1月の水準程度となっています。内閣府発表の12月の消費動向調査では、基調判断を「ほぼ横ばいとなっている」と据え置いています。

 

 暮らしシーン別10項目の注力度を見ると、7項目が前月から増加しており、中でも「貯蓄」は3カ月連続増加、「家族との生活」「人づきあい」「健康管理」が2か月連続増加するなどしています。前年同月を最も大きく上回っているのは「家族との生活」、次いで「人づきあい」。岡山においても『絆』を深める傾向が高まったようです。

 暮らし全般の満足度5項目については、全ての項目が前月から減少しました。最も減少したのは「治安」で6.6ポイント減、次いで「政治」6.3ポイント減となっています。「政治」は3ヶ月連続して減少、50代以上の不満が強まっています。また、「住んでいる地域」も3ヶ月連続の減少となりました。「住んでいる地域」については、全体としては女性や40代以上の満足度が低いという傾向が以前より見受けられていますが、エリア別によってはその限りではなく、重要視している事柄がそれぞれに違っていることがわかります。

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「岡山生活者意識調査」1月の消費意向得点
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