次月の消費意向得点は前月差3.2ポイント減少、前年同月差2.5ポイント減少の54.6ポイントとなりました。
前年度の高い水準に至ることはありませんでしたが、この時期はG・W後の支出の引き締めが見られる時期でもあり、同月水準をやや超える結果となっています。
男性は前年同月差1.3ポイント減の53.7ポイントで、前年度より続いている高い消費意向は保たれているようです。
女性は前年同月差3.8ポイント減の55.6ポイントで、2010-2011年度の動向と比較するとやや減退傾向が見られます。
年代別では、20代?40代は同月水準、50代以上は若干低くなっています。
最も高かったのは30代女性の58.7ポイント、次いで20代男性の57.4ポイントでした。
暮らしシーン別10項目の注力度を見ると、前月から増加した項目はなく、前年同月を上回っているのが「家族との生活」「食費・外食」「人づきあい」「趣味・遊び」「余暇・レジャー」「大きな値の張る耐久消費財」の6項目です。
今期に入り、これまで2~3番目につけていた「家族との生活」が最注力点となっており、30代女性や40代男性、60代以上男女が注力を高めています。
30代女性は最も消費意向得点が高い反面、20代女性とともに「貯蓄」への注力度が非常に高いという結果が出ています。
これらは、前年度後半より見られるようになった、消費志向と引き締め志向の共存スタイルが強く表れているものと考えられます。
また一方で、60代以上男性などは「貯蓄」への関心は低く、比較的高い消費意向とともに「趣味・遊び」「余暇・レジャー」への注力度が非常に高いといった結果が見られています。
今回は、これまで存在していたいくつかの消費スタイルの輪郭が、より際立って見える結果となりました。