7月の岡山県民の消費意向得点は56.2ポイント

次月の消費意向得点は前月差1.6ポイント増加、前年同月差0.4ポイント減少の56.2ポイントとなりました。
男性は前年同月差0.3ポイント増の56.0ポイントで、過去同月では最高ポイントを記録、前年度より続いている高い消費意向が保たれています。
どの年代の男性も前月から増加となっており、ボーナス時期らしい様子がうかがわれます。
女性は前年同月差1.2ポイント減の56.5ポイントで、このところの減退傾向はまだ和らいではいないようです。
年代別では、どの年代も例年水準であるものの、40代のみは2ヶ月連続の減少が見られました。
40代女性が急減しており、中でも専業主婦のポイントが低くなっています。
50代の専業主婦もまた消費意向は低く、将来不安が消えない中、主婦が堅実に家計を守っている姿が見えてきます。

暮らしシーン別10項目の注力度を見ると、前月から増加したのは「食費・外食」「人づきあい」「健康管理」「大きな値の張る耐久消費財」「貯蓄」の5項目。
「貯蓄」への注力度が高いのは20代~30代の女性で、前期よりこの傾向は続いています。
「食費・外食」が高いのは50代以上や専業主婦です。
「大きな値の張る耐久消費財」は50代女性や60代以上男女の注力度が再急増しています。
50代以上の消費意向得点は取り立てて高くなかったわけですが、太陽光発電システムやエコリフォームなどといった趣味的要素の弱いものへ注力しているせいかもしれません。

前年度前半の消費意向得点の動きは大変穏やかでしたが、今年度はそれ以前の動きに戻っているようです。
ただ、その水準は引き続き高く、2009-2010年度を上回っています。
岡山県の雇用環境が改善していることが意欲を担保していると考えられますが、所得環境においてはその限りではないため、消費対象となるモノやサービスは厳しく選別され、容易に購入までは結びついていないと考えられます。

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「岡山生活者意識調査」7月の消費意向得点
20120725.pdf
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