10月の岡山県民の消費意向得点は42.9ポイント 消費意向の低迷が続く中、生活充実意欲は旺盛。

 例年10月度は年末に向かって消費意向は盛り上がるのですが、今期の消費意向得点は42.9ポイントと、前年と同様、前月からその水準に大きな変化は見られませんでした。今年2月度から9か月連続して前年を下回っています。

 これを属性別の動きでみると、前月比では、経営・自営層や専業主婦層は横ばい、女性会社員・男性会社員やパートといった就労雇用者は落ち込んでいます。前年比では全層にわたって落ち込んでいるものの、男女ともに大きく下がった前月度に比べると、女性は引き続き冷え込んでいるのに対し男性は意向を高めており、性別格差が縮小しています。また年代別では20代と30代が前月同様大きく下がっているのが特徴です。職業別では女性会社員の減退が目立ち、過去最低値を示しています。

 暮らしシーン別注力度を見ると、消費意向度の低迷とは逆に、前月に比べ生活充実度を高めようとする動きが多くみられます。前月比、前年比共に注力度を高めようとしているのは「家族との生活」「健康管理」「仕事」で、これらはいずれも長引く先行き不透明感に対する生活防御意識の高い分野です。また、「人づきあい」「大きな値の張る耐久財購入」が傾向的には縮小にある中で、前月より注力度が高まっています。さらに、「スポーツ・娯楽」「観光・旅行」「趣味・文化」といったレジャー全般においても、年々縮小している中ではあるものの、シーズンインの生活分野として注力度は高まっています。

 個人消費の先行きは、今後好転しないという先行き不透明感をもっているため、暮らし向きはさらに節約志向を強めることが予想されます。消費意欲も、確実なもの必要なものに対してのみ向けられるため、その結果、消費意向得点の低迷は今後も続くものと考えられます。

 生活者の景気回復の実感はどう変化してきているでしょうか。今回の景気回復実感者は479名中16名(3.3%)とその人数は再び減少しています。実感者の割合もかろうじて3%台を保ってはいるものの、前年ほどの水準には至っていません。前年同期は5%水準を保持しつつも年末から落ち込みを見せ失速しました。このことを2か月連続で回復実感を抱いている人(リテンション)の動きによって確認しておきます。リテンションの考え方は変動に対する短期的な安定性をみるのに適しているからです。今回のリテンション者数は10名と、5か月連続同数で、リテンション率としては2%台を回復しています。しかしこれは、回復基調にあるのではなく、低位水準から脱出できないと解すべきであり、まだまだ景気回復過程には程遠いといえるでしょう。

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「岡山生活者意識調査」10月の消費意向得点
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