4月の岡山県民の消費意向得点は44.6ポイント 20代、専業主婦で意欲回復がみられるものの、全般的に前月水準にとどまる。

 4月の消費意向得点は、前月度より0.1ポイント微増の44.6ポイントとなりました。4月期としては消費税率8%アップで消費意向得点が大きく落ち込んだ3年前の2014年4月と同水準を示していることになります。

 前月低迷していた20代や専業主婦は意欲回復の動きが見られ、他の層の微減や横ばいを辛うじて引き上げています。また動向として、50代以上層が前年と比べここ2か月連続して消費意向得点を伸ばしている点に今後注目できます。

 暮らしシーン別注力度をみると、4月の新年度を迎えたこともあり「仕事」分野が前年度および前月度ともに注力度がアップしています。「仕事」に対する力の入れ方は前年の秋以来、前年度水準をクリアしている月が多く、12の暮らしシーンの中でも5位の注力度(60ポイント水準)を示すに至っていることに注目できます。

 対して、前年度、前月度ともに大きく注力度を落としているのは「家族との生活」「食費・外食」「貯蓄」「健康管理」です。また、前月に比べ増えてはいるものの、前年度から大きく減っているのが「人づきあい」と「観光・行楽」です。仕事に注力する分これらの生活分野には力が入りにくいのかもしれません。

 なお、「大きな値の張る耐久消費財」は一進一退ながら緩やかに注力度を上げてきている点にも注目できます。

 ところで岡山県のマクロ経済指標は緩やかな景気回復基調を示していますが、仕事に注力が集中しつつある県民の個人景気回復感はどうなっているのでしょうか。今回の景気回復実感者は519名中19名(3.7%)と、人数も実感者比率も再び前月より減少していますが前年同期とはほぼ同水準を示しています。そして、2か月連続で回復実感を抱いている人(リテンション)の動きを見ると、リテンション者数は15名で比率2.9%を示し、ここ4か月間、比較的高水準で推移しています。回復感は安定しており、今後の景気回復は緩やかな推移を続けていくものと思われます。

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岡山生活者意識調査」4月の消費意向得点
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